Sapiens A brief History of Humankind
Yuval Noah Harari, Vintage Books, 2015/2
イスラエル人歴史学者による人類史。邦題はサピエンス全史。壮大な本なので、圧倒されますが、こういう時間軸だからこそ見えてくるものもありますね。
4部構成になっています。
- 認識革命
- 農業革命
- 世界統一
- 科学革命
7万年ほど前、ネアンデルタール人から前頭葉が拡大したことにより、ホモ・サピエンスは、認知力を獲得します。サピエンスは、架空のことを考えるようになり、コミュニティ、会社、法律、人権などを考え、社会で共有できるようになりました。
農業革命により食糧問題を解決したサピエンスは、人口が急増。その後、通貨、国家、宗教を発展させ、人類は統合されていきます。
科学革命により、宗教から距離を置き始めた人類は、航海技術を発達させ、帝国を海外に拡大し始めます。そこから資本主義が発達し、産業革命へ。原爆を開発した科学者の言葉が印象的でした。
と私が書くと、全く、面白さが伝わりませんが、著者の洞察力に引き込まれる一冊です。
本書でも、ホモ・サピエンスを超える人類の誕生を検討していますが、その議論は、続編の『ホモ・デウス』で展開されています。
では。