先日、『マネーの未来』を紹介しました。p.71に大恐慌当時の株価チャートが掲載されているのですが、自分でもチャートを作ってみました。
いくつか確認です。
- 1921年に$67だったNYダウは、29年9月に$381まで上昇(+$314)。
- ここで6倍近くになってます。
- 11月に$198まで下落(-$183, -58.2%)
- 1930年4月に$293まで回復。(+$95, +51.9%)
- 1932年7月に$42までに下落
- 3年で1929ピークから、$339(89%)下落。
- 32年11月にフーバーをルーズベルトが破って大統領に当選。
- 33年の失業率が25%。ルーズベルトが3月に就任し、ニューディール政策が実施されます。
- 1937年に$186まで回復します
- しかし、それも下落した4割回復したに過ぎませんでした
- 太平洋戦争開戦時(41年12月)には、111ドル
- 42年4月には99ドルまで下がってしまいます
- 終戦時(45年8月)には、164ドル
- 42年から6割も上昇していますが、37年のピークには及びません。
- 結局、1929年のピークを上回ったのは1954年
- 25年かかったということです。
資本主義というのは、一度歯車が外れると、トコトンわき道へ逸れていくんですね。この80年でいろいろ改善されましたが、本質は変わっていないように思います。
では。
>>大恐慌後のアメリカ経済指標の動きを読む