【本】官邸敗北


官邸敗北
長谷川幸洋 講談社 2010/05

東京新聞・中日新聞論説委員による鳩山政権の分析。東洋経済:2010年上期 政治書ベスト20第5位。この一年間、財務省や官邸のキープレイヤーの動きがわかります。

基本線として描かれているのは、新政権と官界の間合い。両者が距離感をどう取り合ったのかは、今後の政治を考える上でも参考になりました。

メディアの報道姿勢についても、批判を向けています。やはり、他社に先駆けて速報したいという誘惑には勝てないんですね。亀井大臣の話を読んでいると、政治は合気道か(気合一発が大事という意味で)と思いますね。間(ま)を読んで、思い切り打ち込んでいく職人芸が、政治を動かしているんですね。根拠を比較して、理で動かしているようには見えません。

では。

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