改革逆走
大田 弘子 日本経済新聞出版社 2010/5
民間人出身の元経済財政相による回想記。
東洋経済:2010年上期 政治書ベスト20 第5位。竹中さんの『構造改革の真実』→本書→『分かち合いの経済学』と読むと、この10年の政府の経済政策の変化がよくわかります。
官邸本はいろいろ出てますので、政策決定プロセスについては、それほど新鮮味はありませんでした。官僚のレトリックは、安部首相の施政方針演説のエピソード(p.79)が紹介されていました。
勢いとしては、竹中さんの時代からは後退していますし、その後に政権交代もありましたので、さわやかな読後感は望むべくもありません。
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