グローバル管理会計
伊藤和憲 同文舘 2004/6
企業の海外展開が、これほど当たり前になってきているなかで、複数国に展開する企業の管理会計の本は、少ないですね。MBAの授業の時には、なんで、マネジメント・アカウンティングの本が、こんなに厚い(高い)のかと思いましたが、帰国すると、あのレベルの細かさが、現場には必要なのだと思いなおします。
本書は、大学の授業に使われる本ですが、簡明に書かれており、実務からも離れておらず、読みやすい本でした。引用も適切で、これまでの管理会計の学術的な議論の流れも理解できます。国際的な経営についてもアンケートも実施しており、日本企業が、どのような管理会計の仕組みを導入しているのか、参考になりました。
間接部門のベンチマーキングは、もっと進んでよい分野ですね。
では。