細野祐二 日経BP 2008/6
公認会計士による粉飾決算の分析。自らもキャッツ有価証券報告書虚偽記載事件で起訴され、最高裁判所で係争中。控訴棄却を受けた本人のコメントは、こちら)。
forensic(法廷会計学)とは、聞きなれない言葉ですが、近年、決算がらみで訴えられる経営者が増えてきていますので、法律と経理を連結してモノゴトをみることは、重要になるでしょう。本書では、JAL、日興コーディアル、NOVAなどが取り上げられています。公開資料から、ここまで粉飾決算を見抜くことができるのかと、唸ってしまいました。
会計の最新の問題は、こうした粉飾決算の分析によって理解できるんですね。上場企業の財務担当者にオススメですし、大学の会計学の授業のケーススタディとして使われることでしょう。
では。