たった1%の賃下げが99%を幸せにする
posted with amazlet at 09.06.10
城 繁幸
東洋経済新報社
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秋葉原事件から1年が過ぎましたね。『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』の次は、労働者間再分配を提起しています。題名は、45~55歳正社員の給与総額が約45兆円の1%を非正規社員に回せば、10万人が雇えるということ。 前半では、日本の解雇規制と年功序列型の職能給の問題を指摘。30前半でセレクションに漏れ、転職もできない労働者を、3Rで勝負は決まっているのに、同じリングで12Rまで戦わなければならないボクサーにたとえています。 問題は、希望が持てないことだとして、若者に希望を持たせる方法として、セーフティネットを整備した上での労働市場の流動化を提起しています(東洋経済の記事参照)。
ただ、既得権を持っている人に手放せといっても、そんなことはしないですよね?そういう北風政策よりは、勇気を持って飛び出した人の成功を積み重ねていく太陽政策がメインではないでしょうか。最近では、そうした人が逆にたたかれることがあり、そこを直すのが先だと思っています。