4月17日(木)の日経 経済教室に、川勝平太先生登場していました。大学で授業を受けたのは、もう20年の前のことですけど、相変わらずスケールの大きい持論を展開していらっしゃいます。
奈良時代以降の日本の人口のチャートが、興味深かったです。平安時代(西暦900年)の人口は、644万人。1600年ですら、1227万人だったんですね。何度か人口が急増するわけですが、それは男優位の戦乱期と重なっています。
19世紀以前の人口減少の最大要因は疫病で、20世紀は戦争だった。では21世紀にはどうなるであろう。
と問いかけたあと、それは、「女性の集合意思」だと述べています。平安中・後期と江戸時代の中・後期に人口が定常状態とっており、その時期には、女性の集合意思が働きやすい環境が立ち現れたのだそうです。
最後は、J.J.バッハオーフェンの母権論(Mutterrecht)にまで話が飛んでしまうのですが、少子化の問題もこれぐらいスケールの大きな見方で俯瞰することが、大事なんですね。
では。