【浦潮】2-Ⅵ ウラジオ美人

ウラジオストックには、シャラポワがアチコチに歩いている。ロシア(の若年層)は美人が多いが、ウラジオストックは平均点を上回っているような気がする。

ウラジオストックは、沿海地方の都。北朝鮮、中国と国境を接している割に、黄色人種が少ない。日本から2時間のところに、ほとんどスラブ系の街があるので、ブロンドに弱い私のような男子は「美人が多い」と思ってしまう。

聞けば、もともとウクライナからの移民が多かったとのこと。ウクライナといえば、ティモシェンコ首相。もともと、モスクワからの独立心旺盛で、ウラジオストックに送られる人が多かったのだろうか。

加えて、ソ連時代には、20万人の高麗人が中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン)に強制移住させらたとか。こんなところにも、第二次世界大戦の影響がある。「99年の愛」を観て、我が同胞の不幸を嘆くだけではいけない。

ウラジオストック美人は、クール・ビューティー。こうした落ち着いた服装を見ていると、逆に日本のカワイイ文化がみえてくる。

たとえば、ウラジオストックの女性に聞くと、ハローキティは、こども向けの商品だという。言われてみると、ハローキティを身につけている大人の女性は皆無。たしかに、「Japanese Americans」を観ても、戦後しばらく、日本の女性の装いはどちらかというと清楚→シックであって、「かわいい」が確固たる地位を占め、成人女性の間でも市民権を得たのは最近のように思える。

ウラジオストックにも、やがて「かわいい」文化がやってきて、ロシア娘もキティを身につけて街を歩くことになるのだろうか。