働き方と図書館

国立国会図書館

東京、シンガポール、オランダと住んでみて、働き方(柔軟性)は、図書館を見ればわかると思いました。

まず、日本の国会図書館です。市民図書館ではないですね。圧倒的な蔵書、優秀なスタッフはありますが、あくまで国会議事堂の近く。行きやすくもないですし、建物も古い。いまは、WiFi飛んでるんでしょうか。パソコンの持ち込みも気軽ではありませんでした。入口でロッカーに荷物入れた記憶があります。

Singapore National Library

次が、シンガポールの国立図書館。もう、ここは建物的にはベストです。ハーバード大学のような重厚な図書館もいいですが、全暖房完備、16階建ての高層ビルは快適です。日本で近いのは、千代田図書館でしょうか。しかし、ここは上の2フロアだけが図書館ですが、シンガポールは全フロアー図書館にしているのです。国威をかけて建てたと言えるでしょう。

かばんもそのまま部屋に持ち込めますし(係員のチェックがあるんですが)、WiFi使い放題。テーブルも広々としています。しかし、主なユーザーは学生で、ひたすら受験勉強する施設という感じです。

サービスも最先端。電子図書の貸し出し(Overdrive)は快適で、民間企業かと思うほどでした。

OBA Centraal

オランダ(アムステルダム)は、建物、サービスはややシンガポールに負けますが、「大人の」図書館です。芸術的な間取り、やわらかな照明、座り心地のよいソファ。まるで、WeWorkのよう。そう、21世紀の図書館は、紙の本を借りるところではなく、コンピューティングが快適にできる場所なのです。

アジア的な価値観(上意下達、暗記の学習)からは、想像できないのですが、会話も自由。こんな小さなルールにオランダの個人主義の凄まじさを感じます。図書館でどう過ごすかも、個人の自由であり、おしゃべりしたことで周りに迷惑がかかった場合には、個人間の会話で解決されるわけです。日本では、図書館側が、「静かに」と通達して終わりでしょう。

隣が、音楽大学であるためか?日曜の午後には、無料演奏会が催されます。国会図書館で、演奏が始まったら、警備員に羽交い締めにされるのではないでしょうか。

オランダ人の3分の1が、個人事業主や契約社員という形で働くようになりました。オランダの国立図書館は、彼らにとっては、最適な場所になっています。ひとりで調査するのもよし、パートナーと打ち合わせをしてもよし。

考えてみれば、これこそ、国民のための図書館と思うのですが。

では。

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