中国。

9日のニューヨーク株式市場は、 2013ドル 値下がりし、過去最大の下げ幅となりました。新型肺炎で片付けるには、影響が大きいと思っていたら、アムステルダム証券取引所指数(AEX)から、今回の下げを考えることができました。

まず、一番下げたのが、シェル(石油)とアルセロールミタル(鉄鋼)だったこと。コロナの影響なら、小売スーパーのAHや、ユニリーバ、ハイネケンなどが下げてもおかしくないのですが、一桁です。

石油と鉄と一番買ってくれていた国に何かが起こった。たしかに中国は、コロナで沈んでいます。しかし、すでにピークは過ぎており、今後の回復を考えれば、巨大石油&鉄鋼会社の株価を1日で17%も吹き飛ばすのは、ちょっと大げさな気が。

むしろ、今回の新型肺炎騒動で、中国の構造変化を世界が追認したと考えるとスッと腑に落ちます。つまり、中国の人口ボーナスが終わったと。この30年間、中国は、人口ボーナスを謳歌し、世界の工場として走ってきました。しかし、一人っ子政策を続けたおかげで、生産年齢人口は減少に転じ、これまでのような高成長は望めなくなった。突然起こったことではないですが、今回のコロナで、ハッキリと追認ができた。ロシアとサウジの争いもあるのでしょうが、今回は、需要側の変化でしょう。中国に句点がついた。「中国。」

そうなると、次は、誰が機関車になるかですね。これを見誤らないようにせねばと思います。

では。