【本】沖縄と歌姫

沖縄と歌姫

マキノ 正幸 宝島社 2018/9

アクターズスクール校長の自伝。私の年代は、アクターズスクールで沖縄の印象が、韓流で韓国の印象が変わりました。芸能界の影響は、やっぱり大きいですね。

実名で書いているので、そのまま学校の記録としても面白いですが、経営の視点から見ても興味深かったです。経営者としては、脇が甘かったことを自ら認めています。ジャニーズ事務所のような分業が、無かったように見受けられます。

一方、タレントを見極める眼力は、素晴らしいですね。マキノ一族の血を感じます。ほとんどがものにならずに散っていく芸能界で、これだけの才能を送り出しただけでも、素晴らしいです。

そんな才能豊かな沖縄ですが、ビジネスの難しさについては、ほとんど切り込んでいませんでした。まだ、アーティストを育成していますし、書けないのでしょう。

福岡同様、育成とプロデュースが一定の距離を持つというのが功を奏したようにも見えます。タレント・マネジメントとして、一般企業との比較が出てくると、面白そうです。

では。