先日、扶養比率を調べましたが、分子から子供を除いたものを高齢者比率として調べてみました。
高齢者比率=65歳以上の人口÷15~64歳の人口
1960年の高齢者比率は9%。10年前は8.2%でしたので、差は0.8%ポイント。これを高齢化のスピードと呼びましょう。この頃は高齢者比率がほとんど変わらず、毎年0.1%上がるか上がらないかだったのですね。これを純粋な比喩として時速8キロとしましょうか。走るぐらいの速度だったわけです。
それが1990年あたりからグングン速度を上げていきます。2016年には、高齢者比率が47%に上がり、スピードは時速144キロに上がりました。高速道路でも警官に捕まる速さです。よく日本の社会がもったなというスピードでした。
高齢化は続いてますが、スピードは落ちていますね。ここからは落ち着いて社会整備ができるかもしれません。
同じチャートをアメリカで作ってみました。
若い国であることがわかりますが、2010年代に入って、高齢化のスピードが上がっていますね。移民を制限したせいかもしれませんが、アメリカが変わる予兆のはずです。
中国はこちら。
アメリカよりも若いんですね。しかし、2010年代に入りスピードは確実に上がってきています。中国は日本に学ぶことができるでしょうか。