知ってはいけない
矢部 宏治 講談社現代新書 2017/8
我々世代が引き継いだ宿題を再認識させてくれる本。カルタゴもそうでしたが、戦争に負けた後に国を立て直すのは容易ではありません。
朝鮮半島問題を考える時に、参考になるのが、ダレス元国務長官のエピソード p.236
ダレスなどは開戦の一週間前に韓国にわたり、38度線も視察したあと、日本に戻った6月21日に、
「現在、朝鮮半島には、差しせまった危険はありません」
と報告していたくらいだったのです。
今回も、同じようなことがおこれば、朝鮮戦争体制が復活するわけで、日米の軍事関係が、可視化されることでしょう。戦後70年の文脈を知らないと、エラいことになるのだけはわかりました。
では。