
こうやって、僕は戦い続けてきた。 菊池雄星 2026/3 PHP
私が銀行で働き始めて3ヶ月後、著者は盛岡で生まれました。本書では、ひとりの野球選手が、35年積み重ねてきた努力を知ることができます。同じ時間社会人として働いてきた自分を振り返ることもできました。
一番印象的だったのは、西武に入団して、大久保博元氏からの著者が暴行を受けたことです。著者のように年間200冊も本を読み、コツコツと努力を続ける選手は、伝統的な野球界とは合わなかったのでしょう。野球は、毎晩酒を飲む選手がいますね。昔は、ビール腹の選手もいました。年長者がメディアで主張を繰り返し、年少者が沈黙するというのは、とても日本的ですね。
盛岡は直系家族的な地域。絶対核家族なアメリカに渡って、視野が広がって良かったと思いました。私も、絶対核家族なオランダに6年住み、多くのことを学びました。メジャーリーガーのような特殊な人たちだけでなく、多くの日本の若い人が、絶対核家族的な価値観に触れると良いなと思いました。
次が、体調管理です。イチロー選手の「体心技」という教えは、体力が無くなった私には一層響きました。呼吸法、ルーティーンの重要性などは、スポーツをしない私にも参考になりました。カフェでコーヒーを飲むということがメジャーリーガーのコンディションを整えるのですね。毎朝体重計に乗る。風呂の入り方ひとつでも、意識が違うのがわかりました。
第5章の一流選手から学んだことは、メジャーリーガーならではのエッセンスがつまっていました。ジャッジ選手の偉大さは言葉を超えるというのは、なんだかわかる気がします。
母校にトレーニング施設(K.O.H.) を建てたというのは、素晴らしいですね。何もなし得てない自分を反省しつつ、多くの若い人に読んでもらいたい本です。