スイスのVisp駅から特急で40分。ドモドッソラ駅では警官が談笑していた。スイス入国時とは違い、イタリアではランダム・チェック。私は尋問を受けなかった。
AirB&Bで予約した宿では、オーナーの女性がパン、お茶、お菓子を用意して我々の到着を待っていてくれた。ツェルマットではWhatsAppでのやりとりでだけだったのと違い、イタリアはヒューマン・タッチ。
腹が減ったので土曜市へ。ユーロ圏に戻ってきただけなのだが、物価が安く感じる。オランダでも青空市が開催されるが、食品中心。イタリアは、衣料品の店が多い。スイスとは大違い。日本海とびとび説を思い出す。
青森 地味
秋田 派手
山形 地味
新潟 派手
富山 地味
石川 派手
福井 地味
京都 派手
鳥取 地味
芸風の違う人は住み分ければよいのかもしれない。
ドモドッソラ駅前のスーパーは、Coopだった。ローマ旅行記にも書いたが、イタリア中部は、ロシアと同じ共同体型核家族。共産主義と相性がいい。Coopは、店舗数ではイタリア第3位。イタリアのマフィアの大家族が、ロシアと重なって見えないだろうか。イタリアが時々ロシアに近い発言をするのは、家族類型も遠因だと私は考えている。
翌日、電車に10分乗ってヴォゴーニャへ。小さな駅にも城(Castello di Vogogna)がある。観光バスが到着して、イタリア人が見学していた。
もう、城は見飽きていたので、山へハイキング。急な坂道を登るにつれ、時々見える谷の景色が意外に良かった。日本とちょっと似てるかも。
1時間ほど登ると、礼拝堂(Oratorio di San Martino)があった。日曜礼拝の準備だろうか。炊き出しの湯気に朝日がさし、おいしそうな匂いがする。駐車場には丘の上にもかかわらずたくさんの車が停まっていた。きっと、何百年もこの集落の心の拠り所であったのだと思う。
山から下りるが、日曜なので、ほとんどの店はお休み。駅前のエノテカでパスタを頼む。安くてもおいしいものを作ってくれるのも、日本と似ている。利益うんぬんより、みんなと楽しく暮らしたいのがイタリアなのかもしれない。
駅に戻ると、次の列車は30分後。時刻表に書いてある1番線で待つ。ところが、30分後、オンボロの列車が別のプラットフォームに入線。乗客は慌てて荷物を持って、道路を隔てたホームに走る。よく見ると、そこも1番線と書いてあった。
イタリアでは、これでいいのだ。