YKK秘録
山崎 拓 講談社 2016/7
自民党幹事長の日記。秘録というほどの内容でもないのですが、山崎さんが、これほどのメモ魔とは思いませんでした。平成の政治をコンパクトに振り返ることができます。
まず、目立つのが、料亭(笑)。しかも、新聞社のお歴々が何度も登場します。いま、アメリカでは、メディアが、支配者階級として、批判を受けていますが、日本の場合、支配者階級そのものですね。
次が、小沢さんの全盛時。自民党側も、細川さんを首班にと動いていたのですね。この時の小沢さんのスピードがすごいです。
最も、印象的なのは、やはり、加藤の乱。他の本でも読みましたが、やはり、本人の述懐は、深いです。組織の長は、時代を読む力と実行力が必要と感じる瞬間です。
意外だったのが、田中外務大臣解任の瞬間。あの小泉首相が、その瞬間にそばにいて欲しかったんですね。女性の人事は難しい?
では。
参考
https://dot.asahi.com/wa/2016100500240.html