東芝のキャッシュフロー

財務会計の講義に使えそうなケースなので、メモ。こういう大げさな表紙が出てきた時こそ、会計の知識を使う時です。

東芝のキャッシュフロー計算書は、下図の通り。同社の内部統制と情報公開は、褒められたものではありませんが、2016年3月に1兆円近い現預金を積みましていたのがわかります。

2015年度に営業キャッシュフローが減った理由まで見てませんが、2016年度上半期の営業キャッシュフローは、670億円のマイナスに留まっています。2016年9月末でまだ現預金は、5240億円。その後、今日までの現金の減り方はわからないのですが、減損が発生しても、現金が消えて無くなるわけではありません。今期は財務キャッシュフローがマイナスだったわけですが、金融機関から支援が受けれるのであれば、財務CFも改善しそうですね。キャッシュフローだけ見れば、騒ぎすぎの気がするのですが、いかがでしょうか。

では。