山口-敬之 幻冬舎 2016/6
元TBS記者による首相ドキュメント。現政権のキーパーソンが、どのように立ちまわっているのかよくわかります。
著者の政権に近過ぎていること、批判が少ないことは、前評判通り。早坂さんの時から今も、それほど変わっていません。
一番印象的なのは、麻生元総理の立ち回り。とても義理堅く、プリンシプルに基いて行動しているのがわかります。消費税引き上げ見送りの経緯は、今の政権を象徴するできごとだと思いました。
次が、外交。民主党政権下で冷め切っていた日米関係を徐々に立てなおしている様子がわかります。初の外遊先にアメリカを選びながらの冷遇。シリア空爆を認めさせようとするアメリカに即応しなかったこと。
シンガポールにいるとこういう情報ないので、貴重です。
では。