藤沢 武夫 文春文庫 1998/7
本田技研、藤沢元副社長の経営論。私は昭和43年生まれですが、著者は明治43年生まれ。大いに学びました。
戦争が終わってまだ3年というときに、こんな投資をしています。
資本金6千万円の会社が、29年までに逐次決済をする設備投資15億円という大冒険をしたんです。p.36
資本の25倍の設備投資を財務としえ支えるって、ずば抜けた経営力です。
まだ、エクセルどころか、電卓も無い時代から、会社の数字を追いかけ、経営の本質を極めようという姿勢も印象的です。財務分析を習得するために、部屋にこもって、他社の有価証券報告書を読み込んでいるんですね。ブルームバーグで何でも出てきてしまう今の方が、本質が見えなくなっている気がしました。
では。