【本】ザ・選挙道?名参謀が斬る当選落選

ザ・選挙道?名参謀が斬る当選落選
大石 □次(はくじ) 1995/1

 政治を語るセンセイは多いのですが、選挙の取り組み方を書いた本は、意外にありません。この本は、30年以上、国会議員の秘書として働いてきた著者の経験がギッシリつまった良書です。


 それにしても、自分が選挙に縁遠いのがわかりました。地方に行くと、飲み会の後半あたりで、自然な流れで選挙の話が出たりしますが、東京だとほとんどないですね。
 下手すると、選挙の応援をしたのは、中学校の生徒会以来かもしれません。実際に何をやればいいのか。何をやってはいけないか、この本でよくわかりました。
 また、フツウの人が政治をなぜ避けるのかもわかりました。「声の大きな人」が事務所にやってくること、選挙違反で拘留されたことなども、生々しく描かれています。
 一方、チープ革命が政治にどんな影響を与えるのかという疑問もわいてきました。本書は95年に出版されたこともあり、無党派層の拡大と、インターネットの普及以前のオーソドックスな選挙戦を描いています。
 自分の名前を書いてもらうためには、やはりコストがかかっていたわけで、それをインターネットがどう変えていくのか、非常に興味があるところです。
 そういう分析は、2008年のアメリカ大統領選挙あたりで、活発に行われるんでしょうね。

 では(^^)/^