俺は、中小企業のおやじ
鈴木修 日経 2009/2
スズキ(7269)の社長の経営論。カンブリア宮殿の内容そのものですね。
2009年3月2日放送
「黒字を搾り出せ!~79歳が明かす“戦時”の経営術~ 」
この不況下で、黒字を出している企業には、注目が集まります。中身は、想像しているとおりのストーリーです。外資系企業のCEOとして活躍する日本人は少ないですけど、世界で通用するメーカーの経営者は、たくさんいる。どうしても、経営論というよりも、日本人論になってしまいますね。
GMの役員に対して、話した日本語が、通訳を通さなくても、相手に伝わったというエピソードに象徴されています。
鈴木社長は、工場を歩きますし、ネーミングは、だじゃれ(アルトがあると、ワゴンR)です。SONYがまねしてもしょうがないのですが、日本のメーカーの完成形のようでもありました。
CEOの任期や、評価の問題についても、考えますね。MBAに講演にくるCEOに、弊害が出ない最長の任期は?と聞くと、10年と答えるのですが、その3倍トップをやっている。自分も娘婿ですが、また、娘婿に事業継承しようとした。
たしかに、付加価値では「中小企業」といえるかもしれませんが、売上高3兆円の企業が、ここまで割り切った経営をしているというのも、逆に勉強になります。ディーラーを集めたパーティーでは、社長、モテモテですもんね。
では。
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