【本】ケインズの闘い

ケインズの闘い
ジルドスタレール 藤原書店 2008/9

サブプライムのおかげで、世界中がケインジアンになってます。先日の新聞報道によれば、日本政府の2009年度予算は、補正も含めて80兆円(税収40兆円+国債40兆円)。債務残高は600兆円になるそうで。
年収400万円の人が、サラ金から400万円かりて、800万円で暮らそうということでしょうか。住宅ローン残高6000万円ですか。
たしか、貸金業法では、年収の3分の1以上は借りれなかったような…。

われわれは、本書の旅を倫理学から始めた。そして美学でもって旅を終える。p.505

とあるように、ケインズは、経済にとどまらず、多方面に渡って業績を残したことがわかります。経済学者として有名ですが、自分の中で、経済学の占める割合は小さなものだったのでしょう。

学部で習った経済学の生い立ちをみているようで、面白く読めました。

では。