仕事が速くなる プロの整理術
吉越浩一郎 日経BP 2008/11
元トリンプ社長の情報術。「天使のブラ」という、男から見れば悪魔のような商品を打ち出し、19期連続で増収増益を達成。残業ゼロにするなど、名経営者としても有名です。
面白かったのは、情報整理の発想が、Melitta(ドイツ)で6年間働いた経験からきていること。デッドラインを決める。朝から晩までスタッフ同士が話をしないなど、異文化に触れることで、仕事のエッセンスを体得しています。
ポイントは、以下のとおり。
【共通】
- 図解
- 論理的に考える
- 「誰が」「何を」「いつまでに」を決めて原則翌日までに処理
- 2対6対2の法則
- 怒るのではなく、問い詰める
【紙】
- A4に統一して、クリアファイルに保存。
- デットライン別の日別ファイルに書類を入れている
- プロジェクタに紙を投影して社内会議
【デジタル】
- GmailとGoogleカレンダーを利用
- モバイル環境はiPhone
- 紙はスキャンしてGmailへ
無理に「オール電化」せずに、デジタルとアナログのよい所をブレンドしています。メールをA4に印刷した上に、コメントをペンで書くというのは、非常に効果的ですね。
不況は、社内の仕組みを見直すよいチャンスという言葉が響きます。
では。
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【参考】
・日経BP 「iPhoneとGmailがあれば手帳は要らない」