わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由
松藤 民輔 2008/7
先日、サブプライム問題の処理費用の話をしましたが、リーマンがChapter 11を申請しました。突然死ともいえる展開で、これからは、違う段階に入ってきますね。
本書は、1929年の大恐慌を教訓に、次の恐慌への対処法に触れています。
「大暴落本」はいろいろあり、すべてを真に受ける必要はないのですが、そういうことが起こっても、自分の家族や会社が対応できるようにしておく必要があるのだと思います。本書は、系統だった恐慌論ではなく、ブログの内容をまとめたものです。いくつか、ヒントを見つけるという思いで読むとよろしいかと。
P.108にWSJに掲載された、”Must I Bank?“という記事が紹介されています。
金融界では、大規模な従業員解雇が始まった。この2年間でメリルリンチが4000人のリストラ。業界全体で9万人のリストラ。(中略)人は職業を選択するとき、自分の能力や適正をしっかり見つめる必要がある。これを怠ると、才能や人生そのものを無駄にしかねない。いまの金融危機を、自分の人生を豊かにできるかどうかの転換点として考えるべきではないだろうか。
p.157 の銅の話も、チェック。
Every Bull Market has a copper roof.
銅のチャートは、こちら。まだ高止まりしていますが、これが暴落したら、エラいことになりそうです。
Gold Silver Ratioもチェック。
恐慌かどうかを判断するには、このゴールド・シルバー・レシオが100に向かっているかをチェックすればいい。(中略)ここ100年分のゴールドとシルバーの比較を見ると、銀が高いときには景気がよくて、不動産と株式のブームであることがわかる。
一方、銀が金に対して割安になっているときには深刻なデフレが起きていて、経済は金融恐慌直前という危険水域に突入していることがわかる。p.159
GSRのチャートは、こちら。76まで行ってますね。500年間のチャートは、こちら。確かに最近不安定な動きをみせてます。乱世ですね。
では。