脆弱指数と為替相場

一年ぶりに点検。

ベトナム以外は、The Economist 2020/9/2号

1位は、昨年同様タイ。物価は落ち着きすぎて、デフレに。

2位は、3ノッチあげてベトナム。輸出好調。

3位は、ロシア。コロナ禍に見舞われたが財政赤字は最小レベル。

最下位は、南アフリカ。ダントツの財政赤字になってしまった。

この脆弱指数を横軸に、縦軸に米ドルに対する過去1年の変動率を取ると、下図の通り。

同じエマージング市場といっても、アジアと南米は、くっきり分かれてしまいましたね。手堅く経済指標を固めるアジア諸国に対して、ブラジル、アルゼンチンは、前年比2割以上、通貨が減価しています。

フィリピン・ペソは、ドルに対して上昇してたんですね。コロナで経済が減速して、輸入が減った?

ただ、脆弱指数最下位は、南アフリカ。9月時点での通貨の減価(前年比)は10%ですが、4月には、1 USD =19 ZAR まで売り込まれました。昨年の9月比で30%ほど減価しましたので、経済指標の悪さは、為替にも響くと見て良いかと。

インド・ルピーは持ちこたえてますね。コロナ禍が更に進み、財政赤字が増えれば、下落しそうではあります。

では。