こんなドラマやってたのですね。
偶然なのでしょうけど、ウクライナ戦争後の世界への教訓に満ちています。
ひとつは、首相は若くなければいけないということ。60歳以下に従軍を命じる人が、60歳以上だったら、その人の命令に従うかは疑問です。ウクライナが善戦している理由の一つは、ゼレンスキー大統領が44歳で命を賭けて戦っていることでしょう。
もう一つは、AIの可能性。オランダに住んでいると翻訳の精度に驚きます。最近は、本物の日本人が書いたようなコメントだと思っていたら、オランダ人が書いたものの翻訳だったなんて、ことが頻発しています。オンライン・マッチングも、AIオススメの人が良いと思えたら、政治もとなってしまいますよね。
この2つは、民主主義を揺さぶります。民主主義は、もともと一般国民を戦争に巻き込む仕組みでした。票を与える代わりに従軍を求める。民主主義国が、王政の傭兵を打ち負かしてきました。核兵器とドローンができて、民主主義国家の優位性がなくなると思っていましたが、ウクライナはまだそれが有効なことを教えてくれました。
一方、AIは全体主義国に力を与える可能性があります。多様な考え方の中から最適解を出せるのが民主主義国家の優位性でしたが、コロナ対策を見ていると、自信がなくなります。特に日本は、「直系家族の罠」にハマってしまっているように思います。高齢化という人類史上初めての現象にどうやって民主主義をバージョンアップさせられるかが問われているのでしょう。
AIが支持率をリアルタイムに集計し、最適解を算出する。代議制より民主的と言われたら、議会人はどう応えるのでしょうか。選挙のない「中華人民共和国」の方が、AIでより民主的と感じられる(勘違いできる?)世界になったりして、と思いました。
では。