日本の平均年令推移

人口問題を研究している方と、お食事する機会があったので、日本の平均年齢の推移をチェック。

(資料:国立社会保障・人口問題研究所 人口統計資料集(2011))

興味深いのは、戦争が終わっても平均年齢は「下がっていった」ということ。戦争で年長者が亡くなったのと、赤ちゃんが増えたのが原因かとは思います。
その後、一貫して平均年齢は上昇。1985年に35歳を超えます。しつこくて恐縮ですが、「直系家族の罠」的にいうと、平均年齢35歳というのが、直系家族社会の成長の分岐点。会社などの組織では、トップが60歳になり、安定した決断しかしなくなる。
そして、2000年には40歳を超えます。これでロックがかかる。小泉改革といろいろやりましたが、「直系家族の罠」にハマって、金融を緩和しても、規制を緩和しても経済成長が難しくなる。
そして今は、44.6歳なんですね。リゲインのような若者がパワーを出すドリンクは売れず、「エバーライフ」的な青汁が売れてしまう。
CIAのサイトでmedian ageをみると、日本は第2位。一位のドイツも苦しそうです。一番若いのはウガンダ。15歳に絶句。我々はどんだけ年寄りの国なんでしょう。
あちこちで、「日本はこれまで、幾多の危機を乗り越えてきた」と聞きます。しかし、戦後の平均年令は27歳。オイルショックの時は31歳。45歳の今、乗り越えられるか。それも考える必要があると思っています。

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