ソニーフィルハーモニックオーケストラの演奏会に行ってきました。
日時:2006年9月30日(土)
場所:すみだトリフォニーホール
指揮:大賀 典雄(ソニー相談役)
曲目:ベートーヴェン/序曲「コリオラン」ハ短調
交響曲第9番ニ短調「合唱」
ソプラノ:佐々木 典子
アルト :寺谷 千枝子
テノール:吉田 浩之
バリトン:戸山 俊樹
開演ギリギリに到着すると、会場はほぼ満席。アマチュアのオケで、1500人の観客を集められるところは、少ないのではないでしょうか。結局6階まで昇って、聴くことになりました。
今回の注目は、大賀さんの指揮でした。大賀さんは、2001年に北京で指揮をしている時に倒れて、3カ月間に渡り意識不明でした。その後のリハビリにより、歩けるまで回復しましたが、2003年の取締役退任の会見では、立ち上がって挨拶をすることができませんでした。
その大賀さんが、指揮台に立つということは、長嶋監督が、球場に戻ってくるのに似た感慨がありました。2曲ともベートーベンというのも、大賀さんらしかったですね。
第9は、良かったですね。6階席から聞くと、トリフォニーホールの音のよさが実感できます。弦の音は、しっかりまとまっていて、第3楽章が始まると、あまりの美しさに、涙しそうになります。
ソリストでは、吉田さんのテノールが良かったですね。というか、アマのオケでこれだけのソリストを集められるのが不思議なぐらいです。
演奏が終わると、割れんばかりの拍手。大賀さんは、何度も舞台に戻られて、声援に応えるいました。本当に、音楽が好きなんだと思ったしだいです。
では。