富の未来Revorutionary Wealth
A. トフラー
『第3の波』のトフラー教授の最新作。この本での「富」とは、金銭だけでなく、非金銭的なものも含んでいます。これにどのような”revolution”が起きているのかがテーマになっています。
P.192では、知識経済について書いています。
知識は、非競合財。
知識は、線形ではない。ごく小さなひらめきが大きな成果を生み出すこともある。
知識は、関係性を持つ。
知識は、移動が簡単。
知識は、必ず広まっていく。
など、知識は、有形の財とは、性格が違います。知識が、富の中心になっていくのであれば、こうした性格を踏まえた対応をしなければなりません。
その知識も、記録に残せるようになったのは、最近のことです。しかも、その記録手段は、向上してきています。
「70年の人生で約6ギガバイトの情報に接している」(P.208)のだそうですが、いまでは、同じ容量のハードディスクを安く買えるようになりました。自分の頭の中に詰め込める知識よりも、外部に蓄積されている知識のほうが圧倒的に大きくなってしまいました。
よって、教育も変わっていかざるを得ません。面白い例は、P.363のパソコン学習です。学校で授業を受けたわけではないのに、どうして、これほど広く普及したのか。それは、自己学習と互助に支えられていたわけですね。
下巻を読んでいないので、全体像はつかめないのですが、スキムしても、いろいろと考えさせられる本です。
では(^^)/~