ビリー・ジョエル 東京ドームコンサート

ビリージョエル 東京ドームコンサート Billy Joel東京ドームコンサート(ソニーミュージック協力)に行ってきました。南北線で、チケットを見ていたら、隣の真面目ソーな女性が、「ビリージョエルのコンサート行くんですか。私もなんです」と話しかけてきました。こんなおっさんに若い女性が話しかけるなんて、普段ならありえないデキゴトですが、ビジーのファンというのは、彼女みたいな真面目な方なんでしょうね。


ビリー・ザ・ヒッツ さて、平日の東京ドームは、大混雑。やっぱり、観客の年齢層は、高いですね。日本の次長さんがコアファンという感じでしょうか。
 LEDイルミネーションを横目に、会場に入ると、さすがドーム、広すぎる。観客4万5千人なんだそうですから、これぐらいないとね。
 「ANGRY YOUNG MAN」で始まった時には、ボワンボワンした音に戸惑っいましたが、2曲目の「My Life (マイ・ライフ)」(1978)で自分の居場所を思い出し、「Honesty(素顔のままで)」(1977)でチケット代の元をとりました。
 57歳でこの歌唱力は、スゴいですね。ミキサーで調整する必要ないんじゃないかと思うくらいです。ほかの楽器が自由に音出しても、ボーカルは絶対負けないので、バンドとしてのレベルが、頭ひとつ抜けるんだと思います。
 「New York State of Mind」(1976)とか聴くと、アーティストの幅の広さを感じます。このあたりから、バンドの音も心地よくなってきて、そのレベルの高さに浸っていると、「Allentown(アレンタウン)」1982で、ヒットの王道に逆戻り。この歌詞を聴いていると、70年後半のアメリカのヘタり具合が伝わってきますね。
 思えば、彼のアーティストとしての30年間は、NYが変わった30年でした。42ndストリートは、近寄るのも怖かったんですが、93年にジュリアーニ市長が登場してからは、夜でも地下鉄に乗れるようになりました。そして、9.11。イラク戦争を超えて、ビリーが帰ってきたことについては、いろいろ考えますね。
 ビリーは、一曲ずつ、リリースした年を言いながら曲紹介をしてくれたのですが、やっぱり、70年代の曲が印象に残りますね。アメリカが元気をなくすと、バサっとそのシーンを切り取る才能が、彼にはあるのではないでしょうか。
 そして、「The Stranger(ストレンジャー)」(1977)と、「Just The Way You Are(素顔のままで)1977」日本人ファンは、涙。この2曲は、歌詞がふっと出てきますね。私のような30代の方は、ビリーとカーペンターズで英語を覚えた方も多いのではないでしょうか。
 57歳という年齢から考えれば、このへんで息切れするんじゃないかと心配してましたが、ビリーは、加速します。「I Go To Extremes」と「We Didn’t Start The Fire」(1989、歌詞)を聴いていると、今のイラク戦争がダブります。「You May Be Right」まで走り抜けたときには、感謝のココロに。
 アンコールには、「Piano Man(ピアノマン)」1973を歌ってくれました。ファンは、大満足でしょう。

 それにしても、よくもこれほどレパートリーがあるなぁと。ベスト版のようなライブでしたが、”Tell Her About It“、”Uptown Girl“、”This Night”とかやってなかったりしますから、本当の大御所なんですね。

では。 

参考
 ソニーミュージックのサイト(試聴あり)