オランダの選挙結果示す地図を見て、愕然としました。1国2制度のようにみえたからです。下図は選挙区ごとにトップの投票数を受けた政党を色分けしたものです。ほとんどんどの地域が極右のPVVが取っています。他の政党がトップを取っているのは、四大都市圏のアムステルダム、ユトレヒト、ハーグ、ロッテルダムあたりです。
この差は何かと言われれば、グローバル化のメリットを享受できているかでしょう。アムステルダムは世界中から移民と観光客を受け入れています。やすい労働力を使って、観光地にお金を落としてもらえれば、多くの人がお金を稼ぐことができます。
しかし、他の地域では、ただただ物価が上がり、移民が起こすトラブルに怯えるようになるばかり。実は、税収増などの間接的なメリットはあるのですが、実感としては、移民制限に賛成したくなるのでしょう。
同じような光景をイギリスでもみました。ウエストエンドには世界中から観光客がミュージカル観劇に訪れているんい対し、観光客が来ないA406号線より外の商店街は活気を失っている。ただただ、物価が上がって可処分所得が落ちただけ。
さらに電車を2時間乗って、マンチェスターまで行けば、土曜の夜のホテルは一泊300£(約58千円)でした。マンチェスター・ユナイテッドの試合を見たいというファンは世界中にいるわけです。しょうがないので、リバプールに行くと、キャバーンクラブは大賑わい。地元料理を食べようと入ったレストランは、予約で満員なので入店を断られてしまいました。
まるで、江戸時代の日本のように、「出島(開国) vs その他(鎖国)」になってきて、政治的に折り合えないところまで来ているように見えました。
では。