伊藤忠の運命

日米首脳会議の共同声明を読みました。「隔世の感」があります。

エラー|NHK NEWS WEB

 1990年の秋、私は学生会議でニューヨークにいて、貿易摩擦、安全保障、環境問題について話をしていました。アメリカと衝突していたのは日本で、日米間で折り合いをつけるのは、ほとんど無理だなと思ったのを覚えています。

 それが、いまや、日米が足並みをそろえ、矛先を向けるのは、1990年時点では関心すらなかった中国。自分が年をとったと実感しているのであります。

その影響も甚大でしょう。先日、ユニクロがウイグル問題で踏み絵を踏まされました。サプライチェーンをどうしていくか、考えなければならない時代。地政学的な思考が経営にも求められるようになりました。

 たとえば、伊藤忠。下図は、三菱商事との時価総額の推移です。

Source: Trading Economics

 10年前には、1.2兆円だった時価総額は、4倍の5兆円まで増えました。三菱商事が4兆円で横ばいだったのと比べると対象的です。その原動力の一つが、中国事業でしょう。丹羽宇一郎社長が在中国日本大使にまでなりました。

 商売人にとってみれば、隣の国と商売しない方がおかしかったのですが、今後、どうなっていくのか注目しています。