日露戦争

SPIEGELのインタビューを読みました。

(S+) Päpstliche Kriegsdiplomatie: »Der Dialog muss stattfinden, auch wenn er manchmal stinkt«
Der Papst will im Krieg Russlands gegen die Ukraine vermitteln. Ist es naiv zu glauben, er könne die verhärteten Fronten...

バチカンのジャーナリストなのですが、カトリック教会の動きがわかって興味深かったです。

誰も仲介できないと思われるウクライナ戦争に、現実的な和平案を提示しているのが、教皇なのですね。こういうとことは、日本人には理解が及ばないところだと思います。

私が興味深かったのは、現在のロシアの捉え方。

多くの軍事オブザーバーは、ロシアはすでにこの戦争に負けたと考えている。軍隊は悲惨な状態にあり、情報機関も同様だ。モスクワの戦略と戦術は不十分だ。プリゴジンの反乱は、プーチンの弱点を明確に示した。1904~05年の日露戦争を彷彿とさせるものがある。あれほど強大だったロシア帝国が突如として敗者となったのだ。この敗北は劇的な結末をもたらし、その直後にロシア革命が起こった。

訳、太字は筆者。

 日露戦争の年表を見返しました。

日露戦争も2月に始まったのですね。日本の継戦能力が限界に達したのが1年半後。そこでポーツマス条約を締結していました。ウクライナ戦争に重ねると、そろそろ継戦能力が途絶えた時期ですね。

日露戦争は、ロシア社会に確実に影響を与えました。しかし、ロシア革命は、1905の第一次から始まって12年かかって社会が変わったのですね。先日も、 プリゴジンの乱がありましたが、対外戦争と内乱が同時進行するのは、お家芸なのですね。継戦能力は100年前からあるのも、わかります。なにせ26百万人が犠牲になっても、ナチスを撃退するほどなので。

 ロシアという国が強すぎるのも困りものですが、内乱で分裂したら、それも困りそうですね。

 我々にこれほど影響を与える国のことは、もっと勉強しなければと思いましたが、こんな近くによい事例があったとは不覚でした。