年末・年始のごあいさつ 2011-2012

岩手県陸前高田市の海岸の風景

2011年もお世話になりました。

2011年は、忘れられない年になりました。9.11は世界を変えましたが、3.11は日本を変えてしまいました。

陸前高田にボランティアに行きましたが、人生最大の衝撃を受けました。戦争を知らない私にとって、これだけの命が一度に失われた現場は初めてでした。自然の脅威を実感するとともに、日本が引き返せないポイントを超えたと感じる事件でもありました。
秋には、東南アジアを回って来ました。アジアの成長を実感すると共に、世界における日本の居場所を確認する旅でありました。やはり、日本は「直系家族の罠」にはまっており、これを抜け出すのは容易ではないと思います。

諸問題の原因が人口構造の変化なのですから、解決策は人口構造を変えることのはずです。少子化対策は効果が出るまで20年以上かかります。即効性があるのは移民受け入れです。しかし、直系家族であるがゆえに、移民受け入れのハードルは高い。

ならば、出稼ぎによるしかないのではないか。そんな気がしております。日本は一昔前の東北の村のように見えます。高齢化と過疎化が進み、産業もないため、冬になると東京に出稼ぎに行かざるを得ない。日本全体がこの村のようになれば、海外に出稼ぎに行かざるを得ません。

Operation Little Tokyo」とでも申しましょうか。日本政府は、ODAなどの外交手段を用いて、就労ビザや租借地を得る。海外に出られる人は、そうしたものを踏み台にして、リトル東京を20カ所ほど作る。そこで事業を興し、現地の人を雇用して利益を上げ、祖国に送金する。バングラデッシュやフィリピンのようでもありますが、こういうやりかたで、擬似的に人口構造を変化させでもしないと、問題に対応できないのではないかと思えてきました。

私も、こうした動きに対応できるよう、研鑽に努めます。

2012年もよろしくお願いします。

※ 父が亡くなったため、年賀のごあいさつは遠慮させていただきます。