年末・年始のごあいさつ 2020 – 2021

2020年レビュー

政治経済

 2020年は、コロナな年でした。自分を変えるつもりで、2019年にオランダに移ってきましたが、自分が変わる前に世界が変わってしまいました。欧州の打撃は大きく、多くの人が人生を考え直すことになりました。持続可能な社会を目指しているオランダも、そのコミットメントを強めたと感じます。営利企業であっても、社会貢献できなければ、存在意義を問われるのが明確になったと思います。 

仕事

毎月、海外出張に行っていた自分が、1年以上飛行機に乗らなくなりました。オランダとアジアをつなぐ仕事は、思うようにできず、もっぱらオンラインで、日系企業管理部門サポートをした一年でした。

一方、日本の食事やロボットの強さを実感しました。環境への関心の高まりは、乳製品や肉類の摂取を考え直すところまで来ています。日本の豆腐や麩(ふ)に関心が高まるなんて、意外です。

欧州も高齢化社会であり、日本の介護ロボットの活用も進んでいました。この分野では日蘭が協力する余地が大いにあると感じています。

個人

 オランダの教育について学んだ一年でした。日本より詰め込み型のシンガポールとは好対照。個人の自主性を重んじるとはこういうことかという事例に数多く出会いました。学校の先生が、オンライン・ミーティングの照明、うまくなっていましたね。YouTube ができてから、世界のどこにいても、学習はできていたのですが、今年は、学校に行かなくても、勉強できるんだと実感した年になりました。家にいる分、オンライン学習に時間を割いた年でした。

2021年

政治経済

 復活の年になるのではないでしょうか。年後半にはワクチンの効果が現れて来ると思います。欧米は個人の楽しみを1年に渡り我慢してきましたので、その反動はあろうかと。

 米中摩擦は、続くと思っています。欧州政治の中国離れも顕著で、2010年代のような関係には戻れそうもありません。

 欧州は持続可能な成長により強くコミットすると予測します。石油会社が風力発電に力を入れたり、銀行が本店ビルをグリーンにしたり、ビーガンが増えたりと、そういう価値観が定着する年になると思います。

仕事

 オンラインに対応し、欧州の変化を楽しもうと思います。

個人

 家族と過ごす時間が増えたので、楽しみ方を工夫したいと思います。