2008年も、お世話になりました。
2008年レビュー
経済全般
2008年は、マサカの年でした。私も不惑を迎えたのですが、戸惑ったままで終わってしまいました。
09年に対処するためにも、サブプライム問題の整理をしておくべきだと思います。いろいろ恐慌本が出ていますが、もっとも的確な指摘だったのは、20年前に下村治博士が指摘したことだったと思います。
日本経済は順調に拡大しているように見えるが、それは輸出超過によって支えられた拡張である。輸出超過を解消していく過程で日本経済にはデフレ的な影響が出てくる。これまでもこの影響を避けるための調整を行なってきたが、日本の産業界はもう一段の調整をしなければならない事態にい
ずれ直面する。アメリカは世界中から金を集めて、過剰に消費する不健全な経済運営をしている。日本経済はアメリカに調子を合わせるのではなく、「健全で正常な考え方」で運営されねばならない。資産価格の膨張で生活水準が良くなることに浮かれていてはダメである。
(『下村治 日本経済学の実践者』より)
対処方法としては、池田先生のブログにポイントがまとめられています。
仕事
独立してから3年になりました。おかげさまで、これまでで最も安定して仕事に取り組むことができました。仕事の範囲も徐々に広がり、日本の各地の方とお話ができた一年でした。しかし、サブプライム問題が深刻になるにつれて、ベンチャー企業からの依頼が少なくなりました。
2009年の抱負
09年の目標は、生き延びることです。独立した初年と同じになりますが、100年に1度の危機を乗り越えられれば、その後も何とかなるはずです。
東洋経済 2008年決定版経済・経営書ベスト1007位になった
市場リスク 暴落は必然かのp.384にゴキブリの話がでてきます。
人間は100年に一度の危機とビビっておりますが、ゴキブリがサバイブした数億年の間には、想像を絶する危機が何度も襲ってきました。彼らの防御システムは、空気のわずかなゆらぎから逃げること。視覚や嗅覚といったものにすら頼らず、「空気を読む」だけで数億年生き延びてきました。
2009年は、厄年になりますが、これまで以上に神経を研ぎ澄まそうと思います。
今後ともご指導よろしくお願いします。