2013年もお世話になりました。
シンガポールに引っ越して1年半になり、ようやく落ち着いて参りました。3点ほどお話をさせていだいて、年末年始のごあいさつにさせていた来ます。
1.東南アジアブーム
2013年は、東南アジアブームを感じる1年でございました。安部首相の最初の外遊先は、ベトナムでした。日本企業の方も数多くシンガポールにいらっしゃいましたし、私の知人も、仕事・プライベート含め何人も、この小さな島国に寄ってくれました。中国・韓国との関係悪化の結果とも言えますが、日本企業の海外戦略が深化したのを感じる1年でした。
2.日本食ブーム
日本食卸に勤務しているということもありますが、日本食のパワーを感じた1年でもありました。和食は、UNESCOの無形文化遺産に登録されました。勤務先は、シンガポールの西のハズレにあるのですが、Jurong East にできたモール(Westgate)には、数多くの日本食関連の店が入りました。
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伊勢丹
- 一風堂
- 塚田農場
- 大阪王将
- 活けいけ寿司
- きのした(焼き肉)
- とんかつマ・メゾン
- Johan (ベーカリー)
と、日本から5,000km 離れていることを忘れてしまいそうなラインナップ。本日の昼も、ほぼ満席で、日本食がこれほど競争力があるとは、思いませんでした。私が就職した1990年前後、日本の金融機関は世界のランキングで上位を占めておりました。その後、どんでん返しがございました。やっぱり、エレキだなと思ったら、Apple、サムスンに席巻されました。これから日本は何で食べて行くのかなと思ったら、日本食で食べているのでございます。
3.マネジメントの複雑化
日本企業がシンガポール企業を買収したケースのPMIを担当しているわけですが、これまで学んできたことで、通用するものと通用しないものが見えてきました。具体的な事例をブログで書くわけにはまいりませんが、以下の様な背景なのかなと思っております。
私が就職した90年頃は、Japan as No.1 でございまして、アメリカまでも、日本企業から学ぼうとしていたのでございます。ところが、MBAを取りに行った2000年頃には、「だから日本企業はダメなんだ」的な取り上げられ方になっておりました。とは行っても、アングロサクソン的な経営か否かという単純な対立構図でした。
ところが、2010年以降になりますと、欧米でも、日本でもない地域が元気になってきまして、台灣の銀行が、日本の銀行を買ったりするようになってきました。ここにいたって、初めて、世界規模で企業をうまく経営するには、どのような仕組みにすればよいのか、フラットなところから考えられるようになったと感じております。
というわけで、2014年もよろしくお願いします。