アクセンチュア経営コンサルティング本部人材・組織マネジメントグループ 東洋経済新報社 2011/11
多国籍企業の現場はともかくとして、コンサルタントがまとめると、こういう説明になるという人材管理本。
冒頭、海外事業の成功事例として挙げられているのは、サムスン、ノキア、P&G,ネスレ。p.20
- 世界で最も安い国で価格競争力のある製品を製造し、新興国市場に参入。シェア獲得後、製品・サービスを拡充。
- 世界で共通化するところと、国ごとにカスタマイズする部分の分け方が成功している
アクセンチュアのツールは、「人材ポートフォリオ」 適性と知識・スキルの2軸で人材をマッピングして、4つの象限ごとに人材を管理する。
具体的には、
①目標とするポートフォリオを策定
②現有ポートフォリオの確認
③ギャップ分析
④施策実施
第2章は、組織と人材管理。
海外展開段階別の組織形態は、p.37
①国別組織
②地域シェアード組織 (地域毎にシェアードサービス、フロント部門は国ごと)
③グローバル機能組織(機能部門がグローバルで統一、本社トップダウン)
④グローカル組織(地域が権限をより持つ)
・生産拠点と販売拠点
人事戦略異なる。生産拠点は本社生産方式の現地移転、現地労働力管理
販売拠点ではより現地を知っている人材が必要。
・人事の機能は大きく4つ。
①人材戦略の策定
②事業部門の要員確保
③CoE
④共通オペレーションの実行(シェアードサービス)
①は本社、②、③はグローバルに集約、④は地域統括へ。
最後のケース・スタディーがインドなのが印象的でした。