【本】「イノベーション大国」次世代への布石

「イノベーション大国」次世代への布石

日経BP総合研究所 2017/2

シンガポールで技術革新に取り組む日系企業の紹介本。地味ながら、なぜ、日本企業がわざわざ6千キロも南の国を目指しているのかがわかります。取り上げられている企業は、下記のとおり。

  • インフラ需要
    • 三菱重工業の交通インフラ
    • NECの生態認証
    • パナソニックの植物工場
    • 日立製作所の医療とフィンテック
    • 三菱電機の水処理
  • R&D
    • 中外製薬の創薬
    • 富士ゼロックス
    • デンカの熱帯感染症研究
    • コニカミノルタ
  • 消費市場として
    • ポッカの飲料
    • コーエーテクモのゲーム
    • キッコーマンのしょうゆ
  • 高付加価値なものづくり
    • シマノの自転車
    • 昭和電工の磁気ディスク
    • 牧野フライス
      • IoT時代に対応した無人化工場(2017/10予定)
    • セイコーインスツル

など。

(シンガポールの)最大の強みは、イノベーションの「実証」から「事業化」に至るスピード。それを可能にしているのは政府の手厚い支援だ。p.19

私も日々、これを実感してまして、入門書としては、よくまとまっていました。

では。