決定版!「ベンチャー起業」実戦教本
大前 研一
アタッカーズ・ビジネススクールの講師が、起業のエッセンスをまとめた本。単なる入門書にとどまらず、起業で重要なポイントにしっかり触れています。
日本は、起業するのに、どのようなインフラが足りないのか、すらわからない人が多いと思います。こういう専門書が、もっとでて、プロのサポーターが増えるといいなぁと思います。
第１章では、事業コンセプトについて書かれています。図表１?７のように事業をタイプわけして、相対的に捉えることは大切なことだと思います。また、図表１?８のキャッシュフローをタイプ別に分けるのもわかりやすいですね。ご飯が食べられる事業と、一発があるものを組み合わせられればベストです。
図表１?８のメンバー構成については、創業メンバー自身では、なかなか気づきません。HRの専門家に話が聞けると、創業時の摩擦は、かなり減るのではないでしょうか。P.201では、MBTIモデルも説明しています。
第５章では、具体化のスキルが書かれています。直接顧客に聞くというのは、誰もが言うけど、なかなかできない典型ですね。コンジョイント分析までできるベンチャーは、少ないと思いますが、普及すれば、事業成功の確率はかなりあがるかと。
第８章の資本政策は、いいですね。コンパクトに、必要なことがまとまっています。税金対策や、それぞれのフェーズでの注意点は、勉強になりました。
では。
