【本】戦略サファリ

戦略サファリ -戦略マネジメント・ガイドブック
ヘンリー ミンツバーグ 東洋経済新報社 1999

第2版が2012年に出ていますが、1999年版を読了。戦略論の10の学派を体系的に説明しており、参考になりました。10の学派は、以下の通りです。

  1. デザイン (セルズニック)
    代表的著作
    『組織とリーダーシップ』1957
    『経営戦略と組織』(A.チャンドラー, 1962)
    代表的なモデル
     SWOT分析(K.アンドルース)
     組織は戦略に従う
  2. プランニング (アンゾフ)
    戦略の企画立案をプロセスにして、目標・予算・実行に落とし込むことで組織を管理する。
  3. ポジショニング(ポーター)
    「コスト・リーダーシップ戦略」、「差別化戦略」、「集中戦略」
  4. アントレプレナー(シュンペーター)
  5. コグニティブ (Herbert Alexander Simon
    起業家の心の中を分析することで、戦略形成のプロセスを解明する。
  6. ラーニング(野中)
  7. パワー (アリソン)
  8. カルチャー (レンマン)
  9. エンバイロメント (ハナン)
  10. コンフィギュレーション(チャンドラー)

時系列に沿って、解説してくれるので、戦略論の発展が理解できます。P.395 にマップが、p402 には一覧表もあるので、それらを見ながら、振り返ると、早く読めます。

最近AIが囲碁チャンピオンを破りましたが、AIが発達すると、戦略論も変わっていきそうですね。

では。