稲盛和夫 毎日新聞社 2013/9
稲盛経営12ヶ条は、以下のとおり。
1.事業の目的、意義を明確にする
公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。
2.具体的な目標を立てる
立てた目標は常に社員と共有する。
3.強烈な願望を心に抱く
潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと。
4.誰にも負けない努力をする
地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける。
5.売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
入るを量って、出ずるを制する。利益を追うのではない。利益は後からついてくる。
6.値決めは経営
値決めはトップの仕事。お客様も喜び、自分も儲かるポイントは一点である。
7.経営は強い意志で決まる
経営には岩をもうがつ強い意志が必要。
8.燃える闘魂
経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要。
9.勇気をもって事に当たる
卑怯な振る舞いがあってはならない。
10.常に創造的な仕事をする
今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる。
11.思いやりの心で誠実に
商いには相手がある。相手を含めて、ハッピーであること。皆が喜ぶこと。
12.常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で
これが、シンガポールでどれほど通じるでしょうか。
1は、ミッションですね。
2も問題ありません。部門別にどこまで決めれるかが鍵です。
3 と 4 には、コミュニケーション力が入りますね。人種も宗教も違う人たちにどのように事業を説明し、やるきを起こしてもらうか。文化的・歴史的な背景を知ることが必要です。
1から4に成功すれば、5は理解しやすいです。
6ですね。小売は、SKUが1万を越えることもありますが、重要な商品は、やはり、トップが値決めをすべきなのでしょう。
7は、当然ですが、1番めではなく7番目にあるところに重みを感じます。継続性が問われるのですね。
8~12は、国によって工夫が必要ではないでしょうか。闘魂が通じるのかどうか。。。商売をゲームと割り切るお国柄の場合に、トップが、営業からみて暑苦しくなって良いものかどうか。普遍のルールのような気もしますし、考えどころでもあります。
では。