Risk: The Science and Politics of Fear by Dan Gardner
早川書房 (2009/5)
カナダの「オタワ・シチズン」紙のコラムニストによるリスクに対するバイアスの本。原発事故でさまざまな情報が流れるなか、情報の取捨選択をするために役立ちます。
まず、我々が人類史上最も安全で健康な時代に生きている。しかし、いつも不安に怯えている。その理由を「頭」と「腹」の乖離に求めています。
人間は、「腹」に響く情報により影響されます。実例をハッキリイメージできるリスクに対しては、そうでないリスクに比べてとても強い警戒感を抱くのです。
その典型として、Bin Laden と George W. Bushが取り上げられています。理性ではなく恐怖で世界を動かしたという点で共通しているということで。
ルーズベルト大統領の言葉が、強烈に印象に残ります。
“the only thing we have to fear is fear itself”
では。
Amazonの書評を読む