年下の女性が、おじさんがキャンディーズで騒いでいるのが理解できないというのを聞いて、整理をしてみました。
まいど同じで恐縮なんですが、これも、「直系家族なアイドルだったから」ではないかなと自分では整理しています。
直系家族と核家族の分岐点を1985年の 男女雇用機会均等法(の改正)とする。これ以前を「BK」、これ以後を「AK」と呼ぶと、キャンディーズは、AKのアイドルであり、直系家族の文化を忠実に踏襲したグループだったと思います。
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渡辺プロダクション(以下、渡辺家)傘下の東京音楽学院に入学。以下、渡辺家の庇護のもとに、忠実に働いていった
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作詞、作曲、振り付け、コント(みごろ、ドリフ)でも、男の先輩が指導に当たる
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妹キャラな歌詞
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男性とのお付き合いはご法度
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適齢期になったら、仕事は辞める(解散宣言になってしまい、復帰するのですが)
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離婚しない
ファンも、85年を30歳で迎えます。均等法以前(BK)の文化で基礎的な考え方ができており、直系家族な女性にシンパシーを感じる。同じく直系家族な山口百恵に同じことが起こったら、同じ反応があるのではと予想します。
一方、松田聖子は、1985年に(大卒が就職する)23歳を迎え、結婚しています。こちらは、とても、核家族なのり。
- 歌詞は「気弱な彼氏」
- 自由に価値を置く
- レコード会社、事務所も移籍を繰り返す
- 自分のやりたいことに妥協しない(結婚仕事、子育て)
- 2度の離婚
直系家族な55年生まれの男性は、松田聖子の核家族なノリに戸惑い、ファンにはならなかったはず。
バブル世代は、均等法の下(AK時代)で就職しており、核家族なノリも、それほど違和感を感じ無い。学生の頃、聖子ファンだった男性&女性は、社会人になってからも、彼女の振る舞いは許容範囲内で、いまだにファンでいられる。
75年生まれの女性からみると、均等法の感覚が定着し、キャンディーズの直系家族のノリがそれほど素晴らしいとも思えない。キャンディーズは、その世代で一番の美人だったわけでもなく、一番歌がうまかったわけでもなく、ダンスが… というわけでもなく、なぜ、おじさんたちが熱狂するのかと戸惑うばかり。
こんなところでしょうか。