オランダはなぜ英語No.1?

オランダは、EF Education FirstのEnglish Proficiency Indexで1位(663点)です。

EF EPI | EF English Proficiency Index | EF Nederland
The 2024 edition of the EF English Proficiency Index ranks 113 countries and regions by their English skills.

 ほとんどの人が英語を話すので、私のオランダ語が全く向上しません。

 理由のひとつは、オランダ語と英語が西ゲルマン語群だからでしょう。多くのオランダ語は英語に似ています。しかし、可算名詞・不可算名詞の分類が違ったり、近いから逆に混乱することもあります。全く違う語族のシンガポール(中国語)が4位であることの方が、スゴイのかもしれません。

 ただ、同じ語族のドイツ(616点)よりも、オランダの点数は高いのです。教育も良いのでしょう。小学校のころから選択制で英語教育が始まります。オランダは教育制度そのものが自由なので、一般化するのは難しいのですが、200人集まったら学校作れるとか、自由にプログラムを設計してよく、教科書がないとか、インタラクティブなホワイトボードが全学校にあるとか、そうした工夫が、子供の学習意欲を継続させているのでしょう。UNICEFの子供の幸福度ランキングでも1位です(日本は38カ国中20位)。

ユニセフ報告書「レポートカード16」発表 先進国の子どもの幸福度をランキング|日本ユニセフ協会|プレスリリース
ユニセフ(国連児童基金)・イノチェンティ研究所が発表した「レポートカード」シリーズの最新報告書は、自殺、不満、肥満、低い社会的スキルや学力といったことが、先進国の子どもたちに共通に見られる特徴になっていることを明らかにしました。

ただ、私の見立ては、英語メディアの魅力だと思います。古くは、スウェーデンのABBAがユーロビジョンで英語の歌を歌っていたわけです。イギリスのチームとサッカーの試合の中継も、英語だったりします。自分の好きなものが英語メディアにあふれていて、昔は、ケーブルTVのBBCを観たりしていたものが、そのままYouTube とかFacebook になりました。

 日本は自国語で大学教育までできてしまう国なので、ボーっとしていると日本語のYouTubeしか観なくなります。いかに英語メディアに誘導できるかが、若い人向けの英語学習にとっては重要だと思います。