読売新聞医療情報部 講談社 (2008/11)
参議院選挙の争点は消費税。その原因は社会保障費の増大への対応。社会保障費は、年金と医療。ということで、国民生活に直結する医療分野に注目が集まってますね。
本書は、読売新聞で連載されたものをまとめたもので、医療分野への取っ掛かりとして良い本です。
一読して、医療問題が、病院の問題に留まらず、社会全体のあり方にまで及ぶ問題であるのがわかります。
- 医療費が30兆円を超えて、国民全体に重い負担になっている
- 医療が発達して、世界一長寿になったことが、医療費増大の要因になっている
医療費を払う余裕がなくなっているはずなのに、 - 医師への謝礼をどうするのか悩む
- 救急患者の5割は軽症
これほど健康にお金を かけているのに、 - 自殺者は年間3万人
- 医療事故による死者は26千人と推定される(交通事故の3倍)
MBAにドクターの同期がいて、博士とったあとに修士?と思ったのですが、今になれば、医療の質、(できれば地域全体の)マネジメントが必要なんだと思いました。
では。
Amazonの書評を読む