和田努 2010/06
先日ご紹介した、『医療戦略の本質』とは対照的に、医療現場からのレポート。しかも、「他責的」な態度ではなく、現場の人が努力して状況を変えていこうとする事例を紹介しています。
医療問題を健保の赤字とかから入ると、いきなり暗くなるのですが、こうして結果を出している人の話を聞くと、勇気づけられます。
- 北九州の患者塾
- 新人看護師を定着する職場をめざす病院
- 女性医師の働きやすい職場風土を作る努力をしている人
- ナースプラクティショナー
- 破綻した夕張市の医療再生
村上智彦医師による「当たり前のことを普通にやる医療」 - 崩壊寸前の小児科が再生(兵庫県立柏原病院)
母親たちが立ち上がり、「県立柏原病院の小児科を守る会」を設立。小児科を蘇らせた。
他にも、貴重なコメントがたくさんありました。医者は、受験の最難関を突破する必要があるのかというのは、考えるべき命題ですね。
また、慈恵医大の院内暴力に対する対応は、社会の変化を移す鏡のように思えました。
では。
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