A Bull in China by Jim Rogers
ジム・ロジャーズ氏の中国投資論。マクロ経済から、個別銘柄まで、実に地に足着いた分析を披露しています。北京オリンピックで、日本人はアジアにおける相対的な地位低下を知ることになると思います。しかし、それは、ピンチでもあるのですが、チャンスでもあり、そのチャンスを生かす方法を、具体的に示してくれる日本人は少ないですね。
北京五輪後の成長力低下を悲観する人もいますが、アメリカの資本市場を研究し尽くした著者のこの言葉が光ります。
1908年の段階で、米国の行く末がどれほど不確実なものに見えたか想像してほしい。今日の中国も同じように混乱していて課題は山積みのように思える。しかし、1908年から2007年まで、米国の投資がどこへ向かったかを見れば、2008年の中国に地震が持てる。1907年、米国経済は崩壊し、悲観論者が幅を利かせていた。でも、あのころの最高値で株式を買った人でさえ、結果的には、ずっと遠い将来を見通せていたことになる。p.19
まずは、著者がピックした銘柄を研究してみようと思います。
では。