上海万博


上海万博が開幕しますね。私が最初に上海に行ったのは、1990年3月。ちょうど20年前のことでした。

当時は、自転車と電気バスの町で、夜になると薄暗いところでした。天安門事件の後ということもあり、観光客もまばらで、”Thank You”が通じなかったのを覚えています。先日、88年に発売された「パスポートサイズ」のハンディカム CCD-TR55で撮影したビデオを見ました。上海と言えども、瓦礫の街にみえますね。
それがオリンピックをこなして、万博を開催するとは感慨深いものがあります。竹内先輩の慧眼もさることながら、中国指導部のリーダーシップは、大したものだと思います。もちろん、影の部分はありますけどね。
当時、中国の学生と議論をしたなかで印象に残っているのは、先生の次の言葉でした。

中国は大国であるが、国民一人当たりでみれば資源小国だ。

バブルに浮かれていた学生には、その言葉の深みがわかりませんでしたが、昨今の資源価格高騰をみるに、まさに至言でありました。

次の20年で東アジアはどんな折り合いをつけるのか。そんな思いで、開会式を楽しみにしています。

では。